胃腸がなぜ大切かを東洋医学の観点から見てみました。
こんにちは。虹いろ鍼灸院の冨田です。
今日は最近なぜ胃腸の事や免疫力を取り上げてブログに掲載しているかについてお話していきます。
コロナウイルスが全国でも拡大し自粛生活が続く中精神的にもイライラしたり、不安になったり、落ち着かない日々を過ごしている方は多いと思います。
外でスポーツをする事が好きな僕にとってもストレスが溜まりやすい状況です。
早く収束に向かい、現在治療中の方が無事回復されるのを願うばかりです。
(1)現在の対策
感染拡大に対し予防対策として3密「密接・密集・密閉」を避け、手洗いうがいや消毒など衛生面を清潔に保つということは様々なメディアでも言われ、皆さんも実践されている事と思います。しかし、今回のウイルスは世界的に広がる感染力があり、基礎疾患を持つ方は重症化するリスクも高くなる事が少しずつ明らかになってきています。
今後自粛が緩和され、日常生活が少しずつ戻る中で前述した予防策に加え、いかに体調の良い状態を維持しておくかということも大切です。
これから夏に向かい気温や湿度も上がり熱中症のリスクも高くなります。
こうした面からも鍼灸師の立場や東洋医学の観点も絡めて有益な情報をお届けできればと思います。
(2)胃腸と「脾」との関係
胃や腸の働きは東洋医学では「脾」という臓と関係が深いとされています。
西洋医学の脾臓とは少し働きやイメージが違うかもしれません。
脾には大きく二つの働きがあります。
「運化清昇を主る」と「統血を主る」です。
「運化清昇」は、食べ物が口から入り形を変えて出て行くまでに関わる胃腸などの腑に対して、円滑に動くように脾が司令塔として働きます。またその過程で出来た栄養分や水分を身体の内へ吸収する働きをいいます。
「統血」は、吸収した栄養分が体中に行き渡るように脈管の中から外に漏れ出ないようにする働きをいいます。
(3)脾と他の臓との関係
東洋医学には五臓(肝・心・脾・肺・腎)があります。
この中の脾が充分に働き身体に必要な栄養を取り込むことは、他の四臓を養う重要な働きがあります。
また脾から作られる栄養が源となり外界から身体の中に侵入しようとする細菌ウイルスなどの異物に対抗する原動力になります。
逆にこの脾の働きが落ちてしまうと他の臓にも影響を及ぼし様々な症状を引き起こす原因となります。
この「脾」つまり、胃腸の働きを高めてあげることが身体を良い状態に保つ手助けになります。
脾は季節では夏とも関係が深いです。これからの季節大切にしていきたいですね。
これからも胃腸の働きの手助けになるような事を取り上げさせて頂きます。