身体に備わる免疫・防御力
こんにちは!
虹いろ鍼灸院の冨田です。
だいぶ過ごしやすい日が増えてきましたね。
朝は窓を開けると涼しい風が入ってきて、とても気持ち良い目覚めが出来ています。
今回は前回の続きで免疫力に関係する気管・咽頭や皮膚について少し取り上げてみます。
(1)気管・咽頭の免疫
呼吸する際に鼻を通り、温められた空気が気管や咽頭の方へ送られてくるのと同時に異物も一緒に入り込むことがあります。
しかし、このような場合にも身体の組織は対応出来るようになっています。
表面の細胞から粘液を放出し、そこで異物を絡め取り痰として排出されることで細胞内への侵入を防ぐことが出来る。
他にも大きい異物(液体や食塊)や有害な煙などが入ると、気管そのものを防ぐ恐れがあるため瞬時に吐き出そうとする咳も防御反応の一種として考えられます。
(2)皮膚の免疫
皮膚は身体の中でも全体に張り巡らせており紫外線や細菌・ウイルスなどの外部から守る重要な役割を担っています。
皮膚は三層構造になっており、表皮・真皮・皮下組織から構成されています。
その中でも表皮はさらに分かれており、最も表層の角質層は外部と直に接する場所で有り、一番影響を受けやすいです。
そのため基底層と呼ばれる場所で新しい細胞が作られ、分化しながら深層から表層へ押し上げられる事で、角質が垢となって剥離・脱落してもターンオーバーを繰り返してバリア機能を維持しています。
また「皮脂」「角質細胞間脂質」「天然の保湿因子」の3つの因子が働き、表面や細胞間の隙間細胞内での水分保持を行うことで皮膚の潤いを保つことで乾燥を防ぎバリア機能の維持に一役買っています。
この皮脂はpHが弱酸性に保たれており、異物の侵入を防ぐ役割を果たしている。
その下にある真皮には血管、神経、リンパ管が豊富に通っており表皮に栄養を送ると共に、免疫反応を起こす大事な働きがあります。
もし乾燥肌になると……この真皮部分にある神経が表面近くまで伸張し、外部からの刺激に対して過剰に反応するようになってしまいます。それにより痒みや乾燥、温度差によるほてりなどの症状がさらに加速してしまうという悪循環に陥ります。
それを防ぐには……食べ物
「皮脂」と言われるくらいですから当然脂質は重要になってきます。
そしてその摂取する脂質の内容もとても重要になってきます。
次回は脂質について取り上げてみようと思います。