花粉症を予防するなら今がチャンス!
こんにちは、虹いろ鍼灸院の冨田です。
年が明けてからあっという間に1ヶ月が過ぎ、花粉の飛散情報が流れる季節になってきました。
今までも花粉症について取り上げてきたことはありますが、今回は東洋医学の観点からお話ししていきたいと思います。
花粉症はアレルゲンと呼ばれるものが身体に付着して侵入するのに対して免疫システムが過剰に反応することで様々な症状を引き起こします。
目の痒み・鼻水が止まらない・頭が重だるい・くしゃみが止まらないなど上げるときりがありません。
東洋医学では、このように身体の外から内に侵入するものを「外邪」と呼び、その外邪から身体をバリアで包むように覆い守る機能として「衛気」があります。
この衛気の働きが弱っていたり、量そのものの不足によって外邪の侵入を許し、それを追い出そうとする身体の働きが各症状を引き起こすと考えています。
炎症が起きるのも血流が過剰に集まりすぎた結果であり、それを身体の外へ排出するために涙や鼻水が止まらなくなってしまいます。
これは花粉症だけに限らず、風邪などのウイルスに対する防御の働きも衛気は関わっているため身体の中の働きとしてとても大切です。この衛気の機能を高めたり、活発にするには胃腸が元気で多くのエネルギーを作る身体の土台がしっかりしている事が必要になります。
この胃腸の働きが落ちて消化吸収が上手く働かないと身体が必要とするエネルギーが不足します。また「痰湿」といわれる病理産物が身体に多くなります。それによって身体が重だるくなったり、熱と一緒に昇った痰湿が鼻水としてだらだらと止まらないという症状が現れます。
他にも身体に必要な水分が不足して相対的に熱が過剰になると「頭寒足熱」ではなく「頭熱足寒」のような逆上せを起こしたり、体表面に熱が多くなり身体の中は冷える寒熱のバランスが乱れます。
それによって目の痒みや喉の乾燥、黄色い鼻水が出るといった状態になります。
まずは本格的に花粉シーズンになる前に胃腸の状態を整えるために……
➀油の多い食事やジャンクフード、刺激物の量を減らして胃腸への負担を減らす。
➁症状がひどいときは潤いを与えたり、炎症などの熱を抑えるような野菜
(いも類、ゴボウ、豆腐や白菜)を意識して取り入れる。
冬から春に季節が変わり始めるこの時期は次の季節に対応するために身体を慣らす準備期間です。
今から身体の土台を作り春を迎えられる様にしましょう😄