毎日の健康チェック~舌~➀~
こんにちは、虹いろ鍼灸院の冨田です。
突然ですが質問です。
皆さん「鏡の前で自分の顔を見る時間」はどのくらいありますか?
食べ過ぎや飲み過ぎた次の日は顔や眼の周りが浮腫んでいないかチェックしたり、女性の方は化粧の時に顔を見る機会があるかもしれません。
しかし、毎日顔全体の一つ一つの部位を細かく確認している方は少ないのではないでしょうか。
現在健康寿命は男女ともに70代前半とされています。
一方平均寿命は80代前半と10年近くも開きがあります。
ガン・脳梗塞・心臓病などの病気も起こりやすい状態になっていることに気付かずに進行していくのがほとんどです。
そのような場合も身体の内部で起こっている異常から様々なサインを発しています。
東洋医学では「四診」と言って4つの方法を用いて身体の状態を把握し、総合的に判断して施術方針を決めていきます。
その入り口でもあり最も高度な技術といわれているのが「視診」。
「視診」は顔を始め、身体の体型や立ち姿、歩き方などを含めて全体を観察することでその人がかかっている病気やバランスの乱れを見抜きます。
現代では病院での画像診断も発達していますが、昔は身体の調子が悪い時にそのような診断技術はありません。
そのため人の身体の状態を外から観察して、どこに問題があるかを見抜かないといけませんでした。
毎日自分の顔を見る機会を増やすことで、自分の身体に起きている異変に気づきやすくなります。
身体の状態を知り生活習慣の乱れを整えていく手段としてとても有用です。
今回は全身の血流の状態や内臓の調子を現すバロメーターとされている「舌」を取り上げました。
その中でも舌の色についてお話ししていきます。
正常な色は「淡紅舌」
全体がややピンクがかった色が良いとされています。
➀淡白舌
この様に全体のピンクが薄くなり白っぽい印象になります。
このときは血の不足や冷えに傾いている事が考えられます。
胃腸での消化吸収が上手くいっていなかったり、過度な労働などが続いて気血などが少なくなっている状態を表します。
まずは胃腸の機能を高めるために消化吸収能力を高めてエネルギーや栄養を作れる身体作りが必要です。
★食事前に白湯を飲んでから食事をしたり、動物性タンパク質や生姜やネギなど身体を温める作用がある季節の食材を摂取し身体の土台をしっかり築きましょう。
➁紅舌
全体的に赤みがかったピンク色になります。
色が濃いのは健康的に感じるかもしれませんが、相対的に身体の中で熱が多くなった際に現れやすい状態です。
これは身体の中の水分不足を現し、血液中の流れがスムーズに行かず血流の障害などが起きやすくなってしまいます。
身体の中で熱が多くなるためその熱がこもって頭痛、手足の火照りを示す症状が現れやすくなります。
★1日の水分摂取量を見直してみるのが良いかもしれません。
コーヒーやお酒などによる利尿作用が働き、知らず知らずのうちに水分不足に陥っているかもしれません。水とその他の飲料のバランスを考慮してみて下さい。
舌は身体の状態によって色以外にも変化を現すことがあります。次回は他の変化も取り上げていきます。
日々の健康チェックの参考にしてみて下さい😄