腰椎ヘルニアへの鍼灸
こんにちは、虹いろ鍼灸院の冨田です。
今回は、先日腰の痛みを訴えてみえた患者さんのお話です。
病院での診断は……
当院に来院する前に病院へ受診し、腰椎ヘルニアと診断をうけたそうです。
1年ほど痛みがひどくなったり落ち着いたりを繰り返し、時には足のほうに痛みや痺れの症状がでることも……。
そのような状態が続いたため鍼灸を試したいと言うことでした。
しかし、よくよく話を聞いてみると
「運動した後や疲労が溜まると痛みが気になる」と。
これはヘルニアだけが原因ではないと思い、背中の状態をみると本来ある背骨の湾曲が減少し真っ直ぐに近い形になり肩甲骨周りや背中の筋肉も硬くなっていました。
ヘルニアという状態が起きたのも腰椎本来の湾曲によるクッション作用が低下して椎間板への負担が増えたからかもしれません。
全身のバランスを整える施術
腰だけでなく肩甲骨周りや背中への鍼灸施術を中心に行い、凝り固まった筋肉の緊張を緩めていきます。
施術が終わってから前屈や側屈など「痛み」のあった動作が「痛みなく」行えるようになったと反応が返ってきました。
腰痛の現状は
腰痛に悩んでいる日本人は5人に1人といわれ、その中でも100万近くの人が腰椎ヘルニアを経験したことがあるといわれています。
ところが、このヘルニアは一生続くものではなく、初期に適切な治療や保存療法などを行うことで8割方ヘルニアの退縮や消失から痛みが改善されていることが分かってきています。
もしヘルニアの状態になったとしてもそこまでに至った経緯を紐解き、全身の状態やバランスが改善するとこのような頑固な症状も改善されていきます。
鍼灸施術を経験したことが無い方は手術の選択肢の前に試してみる価値はあるかもしれません。
今回は腰椎ヘルニアについて取り上げてみました。
お困りの方は是非ご相談下さい。